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ワンダーカジノ ブラックジャック

ワンダーカジノ ブラックジャックを自分ごととして考えてもらうために

危険体感ワンダーカジノ ブラックジャックへの挑戦

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ワンダーカジノ ブラックジャック創造館座談会

平成29年(2017) 10月に開館したワンダーカジノ ブラックジャック創造館は、危険に関する感受性とワンダーカジノ ブラックジャック意識の向上を目指した教育施設として、当社内外の教育を行ってきた。令和6年4月某日、当社のワンダーカジノ ブラックジャックと教育に携わる3人にワンダーカジノ ブラックジャック創造館への想いを聞いた。

トーエネックのワンダーカジノ ブラックジャック文化

「ワンダーカジノ ブラックジャック文化」を社内に浸透させるため、この10年間で取り組んできたことをお聞かせください。

竹本

竹本

当社では、建設業労働災害防止協会が定めた建設業労働ワンダーカジノ ブラックジャック衛生マネジメントシステムガイドライン(コスモスガイドライン)に準拠した「労働ワンダーカジノ ブラックジャック衛生マネジメントシステム」を平成15年(2003)4月に構築し、ワンダーカジノ ブラックジャック衛生の一層の向上を図ってきました。また、ワンダーカジノ ブラックジャック管理体制の強化やワンダーカジノ ブラックジャック衛生教育の充実、リスクアセスメントの推進など、継続的に見直しを行っており、ワンダーカジノ ブラックジャック創造館もその取り組みの一つでありました。
令和4年4月には従業員のワンダーカジノ ブラックジャックや健康に関する意見も取り込んで、これまでの「ワンダーカジノ ブラックジャック衛生方針」を改め、会社が目指す方向である「ワンダーカジノ ブラックジャック健康方針」と、役員・従業員の行動の拠り所とする「ワンダーカジノ ブラックジャック健康行動基準」を制定しました。現在はこの行動基準を基に“自ら考えて行動する”ワンダーカジノ ブラックジャック文化の醸成に取り組んでいるところです。

ワンダーカジノ ブラックジャックへの取り組みについて、トーエネックの特長はございますか?

竹本

竹本

業界的に見ると労働災害件数は高止まりの傾向にあります。自分のワンダーカジノ ブラックジャックに責任を持ち、仲間のワンダーカジノ ブラックジャックを手助けできる人材を育てるため、どの会社も努力をされているのではないでしょうか。
当社で取り組んでいる「危険体感教育」を取り入れている会社は多くありますが、ワンダーカジノ ブラックジャック創造館のような多岐にわたる施設を有しているところはなかなかないのではないかと思います。

ワンダーカジノ ブラックジャック創造館が担う役割は大きいですね。

竹本

竹本

現在は工具や作業環境が改善されてよりワンダーカジノ ブラックジャックで効率的に仕事ができる反面、自分がケガをしたり、仲間が労働災害に直面したりする機会が減り、危険に対する感受性の低下が課題となっています。
そのようななか、ワンダーカジノ ブラックジャック創造館における労働災害の疑似体験は、危険感受性の向上に寄与するものと考えています。各作業に潜むさまざまな危険を「自ら体感して・気付き・考える」こと、そして「ワンダーカジノ ブラックジャックを自分ごととして捉える」ことを学び、災害の未然防止につなげることを期待しています。

電気設備工事などにおけるワンダーカジノ ブラックジャック教育は、現場ごとに作業環境や工程が変わるため、画一的に行うのが難しそうですが……。

竹本

竹本

そうですね。現場の状況は刻一刻と変化し、作業の一つひとつに危険のリスクが潜んでいます。その時々に考えて一番ワンダーカジノ ブラックジャックな行動をとれるかどうかが重要となりますので、“見るだけ”“聞くだけ”の単純な詰め込み型の教育ではまかないきれない部分があります。
そこで、ワンダーカジノ ブラックジャック創造館の危険体感教育で身をもって危険を覚え、現場での状況判断に直結させたいと考えています。
森本

森本

実際に労働災害に遭遇したとき、最悪の場合は死亡事故につながることもあります。その最悪のケースを疑似体感できるのがワンダーカジノ ブラックジャック創造館です。体感中には講師が解説もしますので、耳からの情報と実際に体感したことが一つの体験になるという、貴重な学びの場となっています。体に残った感覚を、どうか現場で思い出してほしいと思願い ながら指導にあたっています。
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設立の背景

ワンダーカジノ ブラックジャック創造館の設立を企画した背景とは、なんだったのでしょうか?

井野

井野

建設業における労働災害発生率は、全産業のなかでも非常に高いのです。平成25年(2013)に厚生労働省が定めた「第12次労働災害防止計画」のなかで、危険に対する感受性向上が明記されていました。当社も何か次の手を打たなければいけないと考え、ワンダーカジノ ブラックジャック環境部で危険体感施設の必要性が議論されました。工事用工具や工法、そしてワンダーカジノ ブラックジャック用具の進歩によって労働災害に遭遇する機会が減ったこともあり、自分ごととして考える機会が減っていたことに危機感があったのです。
ちょうどその頃、26年に当社は創立70周年を迎えました。その周年記念行事の一環として、危険ワンダーカジノ ブラックジャック施設の建設を決めたと聞いています。

設立までの経緯はどのようなものだったのでしょうか?

井野

井野

当時、執行役員でもあった岡村康弘ワンダーカジノ ブラックジャック環境部長が、26年7月の経営会議で提案し、プロジェクトがスタートしました。
竹本

竹本

26年2月のトップヒアリングで、「社外にも誇れる良い施設をつくるように」との指示があったと記録にあります。当時の中期経営計画のなかでも「ワンダーカジノ ブラックジャック衛生の充実」としてワンダーカジノ ブラックジャック創造館の設立を掲げており、当社の力の入れようが分かりますね。26年度にプロジェクトを開始し、会社からの期待と後押しを受けて、建設は進められました。
井野

井野

プロジェクトが始まると、各部門部署からの提案要望事項、課題等を検討・協議するための建設委員会を設立し、その下部組織として建物建設部会と体感設備部会をそれぞれ立ち上げて作業を行いました。それに加えて、危険体感ワンダーカジノ ブラックジャックをバックヤードで支えるITを活用したワンダーカジノ ブラックジャックを導入しました。

設立にあたって、重要視したポイントはなんだったのでしょうか?

井野

井野

現場 からの声を吸い上げながら体感設備とワンダーカジノ ブラックジャックメニューをつくったことが一番のポイントでしょう。
過去に当社で発生した労働災害を題材とし、現業部門からの意見を収集して反映するボトムアップの形は、ワンダーカジノ ブラックジャック教育をよりリアルなものにしたと思います。
ただし、あくまでも疑似体感ですから、受講者がケガをしてしまっては元も子もない。体感教育中のワンダーカジノ ブラックジャック確保は重要な検討課題でした。

開館後のあゆみ

ワンダーカジノ ブラックジャック創造館が開館したときの様子はいかがでしたか?

井野

井野

開館前からたくさんの思い出がありますよ。もともと埋立地だったので建設中に水が出てしまって工期が半年遅れたり、開館式当日の雲行きから屋内で式を行うことを決断したり……。開館1カ月後のテクニカルフェア2017ではワンダーカジノ ブラックジャック創造館の見学も盛り込みましたが、入場制限をかけるほどの大混雑でした。なかでも、土砂崩壊体感設備が途中でシステムエラーを起こしたときのことが印象的です。私が復旧に駆けつけると、小学生の男の子が半泣き状態で順番待ちをしていました。無事に設備を復旧させ、体感を終えた後に男の子と保護者の方からお礼の言葉をいただきました。
森本

森本

エントランスホールにあるワンダーカジノ ブラックジャック衛生活動の歴史パネルを見て「洗練された施設ができたな」と感じました。ここまでの施設は、見たことがありませんでしたから。開館式も来場者が多くて、体感室をゆっくり見ることができなくて残念に思ったのを覚えています。

その後、施設を運営していくなかで、改善した点や工夫した点を教えてください。

井野

井野

受講者のなかには、実際に労働災害を経験したり、事故を間近で目撃した従業員もいます。そのような方々から、ワンダーカジノ ブラックジャック創造館の危険体感教育は「生ぬるい」と、厳しい意見をいただくこともありました。そういった現場の声に耳を傾けながら、できることから改善をしてきましたので、我々も体感者に育てられてきたと感じています。
その後、危険に対する感受性をさらに向上させるワンダーカジノ ブラックジャックとして、労働災害のCG動画を作成して鑑賞後にディスカッションを行うワンダーカジノ ブラックジャックを導入しました。また、令和5年(2023)4月からは既存の踏み抜き体感設備にVRシステムを融合した危険体感ワンダーカジノ ブラックジャックメニューの導入も図りました。どちらも体感とセットで行うことで、より危険感受性の向上につながっていると思います。
森本

森本

体感教育において盲点といわれることに、ただ「体感するだけではテーマパークのアトラクション的感覚で終わる」ということがあります。これを防止するため受講者の皆さんには日常の職場においてどのようなシチュエーションで災害に遭遇するかを考えながら体感してもらうようにしています。加えて、体感したからこそ伝えられる言葉があると信じており、自分の職場へ戻ったときに不ワンダーカジノ ブラックジャック行為を取る仲間がいればそれを止めさせ、危険性を伝え災害撲滅に努めていただくようお願いしています。
また、当社で労働災害が発生するとワンダーカジノ ブラックジャック品質環境部から災害速報が発信されます。その速報には写真が添付されていて、現場で働く従業員はこの写真をよく覚えています。だから、ワンダーカジノ ブラックジャック創造館の教育でCG動画を見たときや、体感教育で過去の事例写真などを目にした際に「あのときの事故だ!」と過去災害を思い出しすぐ理解につながる。これを繰り返していくことで、現場でワンダーカジノ ブラックジャックな選択がとれるようになると考えています。
井野

井野

VRシステムも効果的だと思います。既存の踏み抜きワンダーカジノ ブラックジャック設備は、建物の屋根の天窓を破って転落した労働災害を基に踏み抜くワンダーカジノ ブラックジャックをさせていましたが、ワンダーカジノ ブラックジャック室ではリアルさに欠けました。VRでは実際に建物の屋根の上を歩行している感覚になる空間映像を提供してくれますから、より現実感は増したと思っています。
今後は他の設備にもVRと融合させたワンダーカジノ ブラックジャックを広げていきたいですね。

開館からさまざまなことがあったと思いますが、想定外だったことはありますか?

井野

井野

計画当初よりワンダーカジノ ブラックジャック創造館は当社の従業員だけでなく、社外の方も受け入れる予定でした。ただ、それは運営が軌道に乗ってからと考えていましたので、開館3年後から社外受け入れを開始するつもりでした。しかし、オープン開館直後から多くのお問い合わせをいただき、翌年の4月から社外の方の受け入れを開始しました。東海地方に同規模の施設がなかったからだと思いますが、これは想定外でしたね。
森本

森本

最近では海外からのお客さまがいらっしゃるケースも増えました。ワンダーカジノ ブラックジャックに対する考え方が日本と異なる点もあり、逆にスタッフが学ぶこともあるようです。
井野

井野

旅行代理店から、海外のお客さま向けの社会見学ツアーに、当社のワンダーカジノ ブラックジャック創造館を組み込みたいとの問い合わせを受けたこともありました。これは大変驚きましたが、日本のワンダーカジノ ブラックジャック教育に対する関心が高いのだと思い知らされました。国内では、公的機関からのお申込みもあり、その反響の大きさに驚かされました。
森本

森本

新型コロナウイルス感染症の流行も想定外でしたね。年間受講者は平成30年が約3,500人、令和元年が約2,800人と安定して受講者を迎えられるようになった頃にコロナ禍に入りました。けれどもワンダーカジノ ブラックジャック教育は止められないのです。そんな大きな使命感のもと、一度に受講する人数を減らしたり、一人の体験者の表情や動作から大勢が学ぶようにしたりと、教育方法を工夫して乗り切りました。
竹本

竹本

ともに働く仲間が集まって設備を使い、危険を一緒に体感し考えることはとても重要だと思います。だからこそ、その時期の受講者には思う存分体感させてあげられなかったことが心残りです。改めてワンダーカジノ ブラックジャック創造館の存在意義を感じましたね。

ワンダーカジノ ブラックジャック創造館の将来

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

竹本

竹本

実際に労働災害に遭うとどうなるのか? 自身がケガの痛みや後遺症に苦しむだけでなく、大切な家族や仲間にもつらい思いをさせてしまうのが実際です。だからこそ、労働災害がもたらすものを意識することも重要と考えます。痛みやつらさの疑似体験はむずかしいですが、労働災害発生後に、そうしたことを“考えさせるワンダーカジノ ブラックジャック”も行えるよう進めていきたいと考えています。
森本

森本

ワンダーカジノ ブラックジャック創造館における教育は、大きく分けて社内教育と社外教育の2つです。社内教育は現業部門の計画に加え、令和6年(2024)度から全社員対象に2巡目の教育を計画しています。2巡目では、厚生労働省の定める第14次労働災害防止計画に基づいて、転倒災害防止・墜落災害防止に加えて、エイジフレンドリー対策を計画しています。社外教育ではより多くの方々に受講していただけるよう、受け入れられる日程を増やしていくことが目標です。
井野

井野

私は開館時からワンダーカジノ ブラックジャック創造館で業務にあたってきました。これまでの取り組みによって、危険感受性を高める教育については、ある程度基盤ができたと思っています。
次のステップは、「災害ゼロ」実現に向け、ワンダーカジノ ブラックジャック意識の改革につながる教育を行うことです。CGやVRといった最新技術の導入や指導者の資質向上によって、ソフト面の充実に一層力を入れていきたいと考えています。
森本

森本

ソフト面で言うと、危険敢行性の低下も課題だと感じています。横着や慣れが引き金になって起こる労働災害もありますからね。危険であると感じてもあえて行うのが“危険敢行性が高い”ということです。「危ない」と感じたら「これはやめよう」という考えに至らせる“危険敢行性を下げる”ワンダーカジノ ブラックジャックも考えていく必要があるでしょう。

皆さま、本日はありがとうございました。