ブラックジャック コールは生産工場を支える重要なユーティリティー設備であり、安定した稼働を実現するために定期的なメンテナンスが欠かせません。
IHIブラックジャック コールは、シンプルな構造と信頼性の高い部品を採用することにより、メンテナンス性および主要部品の耐久性向上が図られています。
インペラ
材質は摩耗や腐食に強いチタン、または高強度ステンレスを採用しています。ブラックジャック コール項目は定期的な清掃・点検のみで、定期交換は必要ありません。
ティルティングパッドジャーナルベアリング
高速で回転するピニオンシャフトの軸受には、ティルティングパッドジャーナルベアリングを採用しています。非接触タイプのため、摩耗がなく寿命も半永久的です。
ラビリンスシール
ガスシール、オイルシールには、ピニオンシャフトと非接触のラビリンスシールを採用しています。メカニカルシールと異なり運転による磨耗がなく、定期交換は不要です。
ガスクーラー
コンプレッサーの性能維持にはガス冷却に使うクーラーの性能を維持することがキーポイントになります。IHIブラックジャック コールに搭載されているクーラーは、チューブ内に水が流れるように設計されており、チューブ外に水が流れるタイプのクーラーと比較して清掃が容易な構造となっています。
吸入フィルブラックジャック コール
T2、TRA、TRE(※)シリーズは、メンテナンスが容易なカードリッジタイプのフィルブラックジャック コールエレメントを採用しています。
TREシリーズの大型機およびT3、TRXシリーズでは、大容量タイプのフィルブラックジャック コールエレメントを採用しています。
スクリューブラックジャック コールとのメンテナンス性比較
スクリュー | IHIブラックジャック コール | |
---|---|---|
構造 |
複雑 ブラックジャック コールが大変 メカニカルロス大 |
シンプル ブラックジャック コールが容易(基幹部品交換不要) メカニカルロス低減 |
圧縮部 |
炭素鋼ロータ+コーティング 表面摩耗による錆発生、圧縮効率悪化の恐れ =要交換 |
チタンインペラ 耐久性高=交換不要 汚れが発生した場合でも清掃により効率回復 |
軸受 |
転がり軸受 定期交換が必要 |
すべり軸受 (ティルティングパッドジャーナルベアリング) 寿命は半永久的 |
スクリューブラックジャック コールとのオーバーホール性比較
スクリュー | IHIブラックジャック コール | |||
---|---|---|---|---|
オーバーホール方法 |
エアエンド本体交換 または整備工場へのエアエンド持ち帰り作業が発生 |
△ | 現地にて容易に可能 | ◎ |
オーバーホール時 交換部品 |
ころがり軸受 スクリュローブラックジャック コール (交換/再コーティング) |
× |
ピニオン軸受、インペラなどの基幹部品は交換必要なし 清掃・点検作業が主体 |
◎ |
緊急オーバーホールの恐れ | ロータ接触によるトラブル | × | インペラ接触なし | ◎ |
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