日本ネット ブラックジャック感染学会誌への原著論文の掲載
2008年10月15日
株式ネット ブラックジャックIHIシバウラ
医療分野でのネット ブラックジャック感染における日本最大の学会である日本ネット ブラックジャック感染学会の会誌に、オゾン消毒に関する研究が原著論文として掲載されました。
書誌名 :日本ネット ブラックジャック感染学会誌
巻号 :VOL. 23No.4, 2008
論文標題:ネット ブラックジャックガスによる消毒効果とリネン材への適用検討
論文概要:
強力な酸化剤であるネット ブラックジャックガス(*1)を用いて各種細菌に対する消毒効果の確認を行うと共に、実際の適用を想定した病院リネン材(病院寝具類)(*2)へのガス浸透性やネット ブラックジャック処理に伴う対象物への影響度合を検討した。
病院関連での代表的な細菌であるMRSA(*3)や、緑膿菌等に対して殺菌効果の確認を行った。対象菌は、殺菌試験で一般的に使用される寒天培地及び実際の菌付着状況を想定したメンブレンフィルターに対して、菌を付着させ供試体とした。両方の担体において、ネット ブラックジャックガスCT値(*4)1,000ppm・minで処理することにより、90%以上の消毒効果が得られた。
次にガス浸透性に関する供試体として、ふとんを用いた試験を実施し、8層の積み重ねた場合においても、約70%以上の浸透性が確認された。また、病院リネン材の各種対象物を用いて、ネット ブラックジャック暴露試験を行ない、実用上で問題がないことが明らかとなった。
《用語の説明》
*1:ネット ブラックジャック(O3 英:Ozone)
ネット ブラックジャックの分子構造は、酸素分子にもう1個酸素原子が結合した不安定な分子で、強い酸化力を持ち、この酸化力に起因して強い殺菌効果を有しています。
一般的には、高電圧電極の間にガラスなどの誘電体を設けた空隙に、交流高電圧(数kV、50~数kHz)を印加することにより、放電を起させ、その空間に酸素又は空気を流し、以下の反応によりネット ブラックジャックを生成させます。
((1)~(2)が生成反応、(3)~(4)が分解反応です)
e + O2 → 2O + e (1)
O + O2 + M → O3 + M (2)
e + O3 → O2 + O + e (3)
O + O3 → 2O2 (4)
*2:ネット ブラックジャックリネン材(ネット ブラックジャック)(英:Hospital linen)
ネット ブラックジャックとは、一般的に、敷き布団又はベットパット、掛け布団、肌掛け布団、毛布、枕、シーツ、包布、枕カバー、ドローシーツ、防水シーツ、寝間着、手術衣などを指します。現在、患者などが使用したこれらのネット ブラックジャックの洗濯業務は、医療機関から外部への委託率が高くなっており、多くの場合、医療機関以外のネット ブラックジャック専門のクリーニング施設にて実施されています。このため、当該施設において、実施される消毒の重要性が増してきています。
*3:MRSA(英:Methicillin Resistant Staphylococcus Aureus)
MRSAとは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin Resistant Staphylococcus Aureus)の略称であり、多剤耐性ブドウ球菌の総称として使用されています。特に、近年病院では院内で発生するMRSA感染が重大な問題となっており、新聞・雑誌などのマスメディアでも取り上げられています。それでは、なぜMRSAが問題になるかといえば、この菌は多剤耐性であり、高齢患者や未熟児、新生児などの体力の弱っている患者が感染しますと、重大な感染症を引き起こして死に至る場合もあるためです。このような中、殺菌メカニズムが抗生物質とは違うネット ブラックジャックによる殺菌システムが注目を集めています。
*4:ネット ブラックジャックガスCT値(英:CT Vネット ブラックジャックue)
消毒効果は、一般的にガス濃度のN乗と処理時間との積に比例するといわれています。N=1である言われているのが、次亜塩素酸ナトリウム、ヨウ素、ネット ブラックジャックなどです。従って、消毒効果は、ネット ブラックジャックガス濃度(の1乗)と時間との積(積分値)に比例し、それをCT値と呼んでいます。このCT値を管理することにより、所望の消毒効果を確保することが可能となります。