中国向け大型エチレンオキサイドリアクタを出荷
ソウル ブラックジャック ミニマムは,このたび,中国の大手石油化学会社である嘉興永明石化有限公司(Jiaxing Yongming Retrochemical Co, Ltd.:以下,嘉興永明石化)向け大型エチレンオキサイド(以下,EO)リアクタを横浜第一工場(以下,横一工場)から出荷しました。本リアクタは,2010年12月に受注し,リアクタの設計・材料調達・製作を横一工場で行いました。
本リアクタは,重量660トン,直径5.5メートル,長さ20メートルの大型圧力容器で,ペットボトルなどのポリエステル樹脂の原料となるEOを製造するプラントの最重要機器です。仕向地は嘉興永明石化が中国浙江省嘉興市(上海から南西約100km)に建造中の化学プラントです。ソウル ブラックジャック ミニマムは同社向けにすでに2基のEOリアクタの納入実績があり,今回の出荷により3基目の納入となります。
嘉興永明石化は中国第3位のEOの製造会社であり,中国国内のシェアは約20%です。嘉興永明石化は,今後もEOの製造能力量を増強する予定で,ソウル ブラックジャック ミニマムは、引き続き,緊密な信頼関係を構築し,リアクタの更なる連続受注を目指します。
横一工場は,1969年に原子力発電所向け大型機器の製造工場として建設され,大容量の天井クレーンや,重量物を加工するための超大型工作機械など,大型・厚肉の圧力容器の製造に適した設備を有しており,高い技術力と厳しい品質管理体制を兼ね備えています。これらの技術力,生産体制を活かし,ソウル ブラックジャック ミニマムでは,これまでに同種のリアクタを国内外あわせて60基以上納入した実績があります。
昨今の好調なEO市況を反映して,EOの製造設備の市場は年々増加する傾向にあり,中国以外にも,アジア,中東,および北南米など世界的な規模でプラントの新規建設計画が予定されております。
ソウル ブラックジャック ミニマムでは,今後も,世界的な化学プラントの新設需要に対して積極的な受注活動を行ってまいります。