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タイ向け「洋上原油貯蔵積出設備」の引き渡し

 IHIは、4月25日(水)、愛知工場にて、三井物産の協力を得て、Erawan2 FS Bahamas Ltd.(バハマ)から受注した、「洋上原油貯蔵積出設備(FSO(注1))」を完成、引き渡しました。

 今回、引き渡した「洋上原油貯蔵積出設備」は、既存設備の代替として計画され、全長262.2m、幅46m、深さ23.9mで、コンデンセートと呼ばれる原油の一種を洋上で貯蔵のうえ、運搬用のタンカーに積み出すための施設で、約100万バレルの貯蔵能力を有しています。 完成後はタイ湾に曳航、据え付け工事を施工のうえ、コンデンセートの商業生産に供されます。

 IHIは、独自開発の「SPBタンク」ブラックジャック コールを用いた液化天然ガス(LNG)の洋上生産設備の受注を目指し、積極的に営業、ブラックジャック コール開発に取り組んでいます。今回の原油貯蔵積出設備の建造実績を活かして、LNGの洋上生産設備の実現に更に活動を強化していきます。


  • FSO(Floating Storage and Offloading system:洋上原油貯蔵積出設備):
    ・海底油田の生産を洋上で行うための貯蔵・積出専用の設備。FSOは、海底油田から生産された原油を受け入れて設備内のタンクに貯蔵し、輸送タンカーへ積出を行う設備です。

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