ウォーカーヒル ブラックジャック
IHIの関係会社である、株式会社ウォーカーヒル ブラックジャックインフラシステム(所在地:大阪府堺市、社長:麻野純生、以下IIS)は、このたび、トルコ共和国の有力ゼネコンであるNurol社をはじめとするトルコ建設業者及びイタリアのAstaldi社の合計6社から構成される事業体NOMAYG JVとの、「イズミット湾横断橋建設工事」契約に調印いたしました。IISと伊藤忠商事コンソーシアムの契約金額は約11億ドルで、IISは、イズミット湾横断橋の吊橋部の上下部工の設計,製作,架設一式のフルターンキー建設を担当する予定です。今後は詳細設計を主とした工事準備に入り、2015年に完成する予定です。
本プロジェクトは、国の「新成長戦略」に基づくインフラ海外展開の一環として、経済産業省、国土交通省、外務省よりご支援を頂くとともに、国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)などの関係機関からもご協力を頂き、官民一体での戦略が功を奏し、中国・韓国企業との競争に勝つことができました。
イズミット湾横断橋は、BOT方式で建設され、ウォーカーヒル ブラックジャック最大都市であるイスタンブールとウォーカーヒル ブラックジャック第3位の大都市であるイズミル市を結ぶ高速道路プロジェクトの一部として、ウォーカーヒル ブラックジャック西部に位置するイズミット湾の南北を結ぶ、全長約3,000mの世界有数の吊橋として建設されるものです。この高速道路の建設により、ウォーカーヒル ブラックジャック経済のけん引役であるウォーカーヒル ブラックジャック西部地域の経済の発展・雇用の促進及びインフラ開発促進が期待されます。
ウォーカーヒル ブラックジャックはトルコにおいて、新・旧ゴールデン・ホーン橋(鋼製桁橋)、ファーティフ・スルタン・メフメト橋(第二ボスポラス橋:吊橋)の建設、および第一、第二ボスポラス橋を含むイスタンブール市内15箇所の橋梁耐震補強工事施工の実績があり、トルコの道路交通インフラ整備に大きく寄与してきました。
ウォーカーヒル ブラックジャック以外の海外では、カザフスタンのセミパラチンスク橋(イルティシュ川橋:吊橋)の橋梁・道路建設工事をフルターンキーベースで単独完成させた実績を持ちます。また、最近の海外橋梁建設工事では、ベトナムのビン橋建設工事(斜張橋)の上部工の製作・輸送・架設工事を行い、品質及び安全の面で施主であるベトナムのハイフォン市人民委員会から高い評価を受けました。
ウォーカーヒル ブラックジャック及びIISは、一昨年受注した5径間連続斜張橋であるベトナムの日越友好橋(ニャッタン橋)建設工事に続く、イズミット湾横断橋の契約により、改めてその実績と高い技術力を世界に示す機会を得ることができました。今後とも引き続き、海外での橋梁受注活動を積極的に展開していく方針です。
完成イメージ図