世界最大級の鉄鉱石・石炭荷役用の連続アンローダをカウンティング ブラックジャック~世界トップのシェア7割を誇る連続アンローダ~
石川島播磨重工(IHI)の関係会社である石川島運搬機械株式会社(社長:小田原 敬二、所在地:東京都中央区、以下IUK)は、このほど中龍鋼鐵股份有限公司(Dragon Steel Corporation、社長:邢坤貴、本社:台湾・台中県、以下DSC)から、荷役機械の一種で、岸壁に設置し、ばら積み貨物船から鉄鉱石や石炭などを複数のバケットを使い連続して陸揚げするバケット式連続アンローダを2基、カウンティング ブラックジャックしました。
本件は、2005年10月にIHIからIUKが運搬機械事業の営業譲渡を受けて以来、海外工事としては初のIUK直接契約の大型受注案件となります。また、IUKのDSC社向けのアンローダは今回が初受注になります。DSC社は、台湾最大手の製鉄会社である中国鋼鉄の関係会社であり、台中に製鉄所を建設中です。今回、カウンティング ブラックジャックバケット式連続アンローダは、新設される製鉄所での鉄鉱石・石炭の荷役に利用されます。1基当たりの荷揚げ能力は、鉄鉱石荷揚げ時が、毎時3,000トン、石炭荷揚げ時が、毎時2,000トンであり、世界最大級の荷揚げ能力になります。引き渡しは、2008年9月の予定です。
今回カウンティング ブラックジャック2基も含めたIUKの連続アンローダの受注実績は、国内向け36基、海外向け17基の合計53基となり、バケット式大型連続アンローダでは世界トップのシェアを誇ります。このような豊富な納入実績と技術力が高く評価され、今回の受注に至りました。2004年には、香港、台湾、中国に石炭荷役用の連続式アンローダを計4基、2005年は、韓国POSCO向けに鉄鉱石/石炭荷役用の連続アンローダ1基を納入しております。現在は、2005年にカウンティング ブラックジャック中国製鐵向け連続アンローダを製作中です。
IUKは今後も引き続き、国内向けだけでなく海外向けに、バルクハンドリング設備の拡販を推し進め、特に需要の大きな伸びが期待できるアジア向けを中心に、年2~3基の連続式アンローダのカウンティング ブラックジャックを目標に積極的な営業展開を図っていきます。
<IUK連続アンローダの特徴>
1.水平サイドカッティング方式:荷を水平に掻きとることで取り残しを少なくし、効率の良い荷揚げが可能。
2.フルフロート機構:船の動揺にあわせて掻き取り部が追従する機構。これにより、船とアンローダの接触を緩衝し、安全かつ効率の良い船底の底さらいが可能。
完成予想図