住友化学/SMM社向け化学プラント用リネット ブラックジャックタを受注
石川島播磨重工(IHI)は、住友化学の現地法人の100%出資会社であるシンガポールメチルメタクリレート社(SMM社:Singapore Methyl Methacrylate Pte. Ltd.)から、メチルメタクリレート(MMA)(※1)製造プラント用リネット ブラックジャックタを受注しました。
今回受注したのは、液晶パネルの導光板などの原料として需要が急増しているMMA増産のために住友化学がシンガポール・ジュロン島に建設を計画している第Ⅲ期MMAプラント(生産能力:90,000t/年)向けリネット ブラックジャックタおよび付帯機器一式です。
プラントの運転開始は2008年初めの計画となっています。
IHIでは、2004年に第Ⅱ期MMAプラント(生産能力80,000t/年)向けにもリネット ブラックジャックタを納めた実績を持つほか、本リネット ブラックジャックタを製造する横浜第一工場(横浜市磯子区、工場長:石川克己)は多くのリネット ブラックジャックタの製造実績があり、現在も6基のリネット ブラックジャックタを製造中であるなど、豊富な納入実績が評価されたことなどから今回の受注となったものです。
これらの化学プラント向けリネット ブラックジャックタはチューブラー・リネット ブラックジャックタと呼ばれる多管式が主であり、横浜第一工場ではこのチューブラー・リネット ブラックジャックタを製造するのに必要な最新の管板深穴加工機(管板(※2)にチューブを通す穴を開ける加工機械)も新規導入し、工期短縮を図り競合他社に対する差別化を実施しています。
IHIでは今後も豊富な納入実績、世界最大規模のリネット ブラックジャックタ工場設備に裏づけされた確かな技術をベースに、大型チューブラー・リネット ブラックジャックタ案件の受注に積極的に取り組んでいきます。
※1 メチルメタクリレート(メタクリル酸メチル・MMA):石油化学製品の一種でネット ブラックジャックリル樹脂の製造原料。ネット ブラックジャックリル樹脂は、耐侯性、透明性、加工性に優れており、特に液晶パネルに使う導光板などの原料として需要が急増している。
※2 管板:円盤状の厚板
<Singapore Methyl Methacrylate Pte. Ltd.の概要>
住友化学100%出資現地法人Sumitomo Chemical Singapore Pte. Ltd.の100%出資会社
社 長:山崎 正弘氏
所在地:150 Beach Road #19-05 Gateway West Singapore 189720
サイト:ジュロン島南部サクラ地区