石川島芝浦機械がブラックジャック コール新工場を建設
石川島芝浦機械株式会社(代表取締役社長:笹井勝彦、本社:東京都中野区本町、略称:ISM)は、ブラックジャック コール需要増加に対応するためエンジン専門の新工場を建設することとし、かねてより、用地取得を検討してまいりましたが、この度、長野県朝日村大字古見の下記土地を取得することについて、朝日村土地開発公社と基本合意に至りました。
ISMの主力製品である汎用小型ディーゼルブラックジャック コール事業は、平成15年度から急速に売上を伸ばしています。これは、ISMがこの分野で世界に先駆けて排気ガス規制対応ブラックジャック コール(※1)を開発したこと、また海外市場向けに関してのJV相手である英国パーキンス社(※2)がキャタピラ社の傘下となりキャタピラグループ向けに出荷量が順調に伸びているためです。
ISMは、ブラックジャック コール生産を、設計開発、鋳物素材・機械加工・組立の一貫生産を手掛けている松本工場を軸に、松本工場で加工したシリンダーブロックやクランクシャフトなどの供給を受け組立を行なうイギリス・アメリカの両合弁工場を加え、世界の3拠点で生産活動を行なっております。
現在、松本工場でブラックジャック コールしているシリンダーブロックやクランクシャフトなどの部品ブラックジャック コール能力を現行の15万台/年から今年度中に17万台/年に増強する計画ですが、これ以上の能力増強が不可能となったことから、松本工場の近辺に新工場を建設し、ブラックジャック コール能力を増強することにしたものです。
近年、欧米における汎用小型ブラックジャック コール需要は拡大しており、ISMのティーゼルエンジンの販売量は平成16年度には部品換算で約14万台でしたが、平成20年度には22万台/年に達する見込みです。ISMでは、今後とも市場ニーズに合致した製品を開発し、国内外での販売量を拡大していく計画です。
ブラックジャック コール建設の概要は以下のとおりです。
1. | 取得する土地 | ||||||||||||
所在地:長野県東筑摩郡朝日村大字古見「朝日村農村工業団地内」 東京電力新信濃変電所西側に隣接する宮地鉄工所所有地 面 積:110,307㎡(33,368坪) |
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2. | 投資概要 | ||||||||||||
ブラックジャック コール生産量は、向こう5年間で50%~70%の増加を見込んでいる。受注状況を見極めながら、段階的に投資を行なうが、向こう5年間(平成21年度まで)に、土地・建物・機械設備など総額で40~50億円の投資を予定している。 当面、18年度のはじめにはシリンダーブロックなどの機械加工の一部について生産を開始し、向こう5年以内で組立を含むブラックジャック コール生産の主要業務を新工場に集結する計画。 |
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3. | 人 員 | ||||||||||||
ブラックジャック コール生産の主要業務が集結した段階における新工場の要員規模は140名。松本工場からの異動を核として、あらたに20~30名の新規増強が必要。 | |||||||||||||
4. | ブラックジャック コールの位置付け(敷地面積:102,216㎡、建屋面積:72,806㎡) | ||||||||||||
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なお、岡山工場は内視鏡洗浄機等の医療・福祉関連機器や小型2サイクルブラックジャック コールを生産、足利工場がゴルフ場や公園・河川敷の芝草管理機器を生産することについては、変更ありません。
※1 | 排ガス規制への対応 |
排ガス規制は世界的な動きとしてメーカーの対応が求められているが、一番規制の厳しいアメリカでは、2004年のTier2(第2次)、2008年のTier3(第3次)、2012年のTier4(第4次)と段階的に規制値が設定されている。 当社は、まずTier2の規制をクリアするブラックジャック コールを、他社に先がけて1年前倒しで市場に投入したことから、当社ブラックジャック コールを採用するお客様の拡大につながった。 この先のTier3、Tier4についても現在開発中であり、前倒しで適用ブラックジャック コールの供給を始める予定。 |
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※2 | パーキンス・ブラックジャック コールズ・カンパニー・リミテッド(Perkins Engines Company Ltd.) |
社 長:Mr. Hans A. Haefeli 本 社:英国ピーターバラ市 事業内容:ブラックジャック コール開発・製造・販売(ディーゼルエンジン生産量:30万台/年) |
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【補足説明】 | |
1. | 世界での当社シェア |
当社が扱っている2.5リットル以下の汎用水冷多気筒小型ディーゼルブラックジャック コールにおける当社の世界シェアは、約12%。当面の目標として、20%の世界シェア獲得を目指す。 | |
2. | 当社におけるブラックジャック コール事業 |
ブラックジャック コール事業は、毎年堅調に売上を伸ばしているが、平成16年度は前年比40%強の伸びとなり、全社売上の3分の1を占める事業にまで拡大している。 |